アンダーリム

バイクで遊んだり遊ばなかったりする

長崎ひとり旅 (1/2)

長崎行ってみたいなーと思ってANAのWebサイトを見ていたら、航空券+ホテルのツアーが意外と安かったので勢いで予約して長崎に行ってきた。

今回使った「ANAザ☆バーゲン九州」というツアーでは行きの到着空港と帰りの出発空港が違っていてもOKなので、

  • 1日目は羽田から長崎に飛び、出島とグラバー園を観光してそのまま一泊
  • 2日目の午前中に長崎造船所を見学、特急で博多へ移動して福岡から羽田

という流れで長崎の観光地を巡りつつ博多ラーメンも回収するプラン。  

ANA663 羽田→長崎

行きの機材はB777-200 "HELLO 2020 JET"、1機しかない特別塗装機に当たった。やったぜ。

座席は貨物ドアの真上。数日前に見たメーデー!のDC-10回(飛行中に貨物ドアが吹き飛んで墜落)が思い出される。なぜ飛行機で旅をする直前に飛行機が落ちる番組を見たのか自分でもわからない。

まぁ実際は揺れることもなくとても快適で、機内WiFiに繋いでTwitterしてた。

2時間ほどで長崎に着陸。九州だし暖かいだろうと思って空港の外に出たら普通に寒くて焦る。

長崎空港から長崎駅前行きのリムジンバスに乗り、まずは出島へ。

出島

出島といえば、教科書に出てくるこの絵。筆者はこれがほぼそのまま残っていると思っていた。まぁ観光地だし多少の改修は行われているかもしれないけど、陸から"出"た"島"なんだろうなと。

長崎市公式観光サイトより)

で、現在の出島がここ。陸から出てもいなければ島でもなくて、現地でGoogleマップ見てマジでびっくりした。明治以降に周囲の埋め立てが進んだことで市街地の中に入ってしまったらしい。知らなかった。

 

リムジンバスを降りた後、北側から出島表門橋を渡って出島に入る。絵に描かれているこの橋も長い間存在しておらず、復元工事の一環として2017年に架けなおされたばかりとのこと。

カピタン部屋は壁が唐紙張りで窓枠や扉は緑色。鮮やかな色使いで独特の雰囲気がある。

ミニ出島。こんな感じで見下ろす構図の写真が撮れるようにカメラマークの付いた足場が置いてあった。

一通り見て回ったところで出島をあとにして、路面電車で南へ移動。

長崎電気軌道

普段見ないからかもしれないけど、路面電車が走る街っていいなぁと思う。

同じ道路に電車と車がうまいこと共存している感じというか、電車が車と同じように信号待ちをしたり、渋滞してる時に車が電車に道を譲ったりするのを見るとほほえましく感じる。交通量が多い道路でも横断歩道に立つと路面電車かバスが必ず止まって渡らせてくれるので歩いて移動するのも楽だった。

観光で行く場合、微妙に路線が入り組んでいて乗り間違える可能性がある(しかも新地中華街駅以外で乗り換えると新しく運賃を払う必要がある)ので乗り放題券を買うのがおすすめ。2日間滞在するのであれば、ホテルとかで売られている1日券(500円)を買うよりもスマホで24時間券(600円)を買った方が無駄がない。運賃は1回120円なので単純に5回乗れば元が取れる。

オランダ坂

日本三大がっかり観光地の一つらしい。坂道がそこにあるだけなので、確かにこれだけを目当てにして来るとがっかりかも。

この辺りは猫がけっこう居ると聞いていたが、残念ながら一匹も見かけなかった。そうこうしているうちにホテルのチェックイン時間になったので、坂を下りてホテルに向かうことにした。

ホテルに向かう途中で通った「東山手洋風住宅群」。長崎市の指定有形文化財らしく、資料館的なものがあったが閉まっていたのでスルー。

テルモントレ長崎

禁煙のシングルルーム。普通のホテルって感じ。ウォシュレットと加湿器あり、入り口でカードキーを差し込むと電気が点くタイプ。

無料スマホのhandyも置いてあった。メニューを見ると「長崎グルメ ちゃんぽん店一覧」とか書いてあって、地元のうまい店を期待して開いたらぐるなびリンガーハットの一覧が出てきたのでそっと閉じた。いや、リンガーハットのちゃんぽんうまいけど、そうじゃないんだよ。

荷物を置いて一休みしたところで夕暮れのグラバー園へ出撃。

グラバー園

園内で一番高いところからパノラマで一枚。こうしてみると長崎湾を挟んでかなり急峻な土地に市街地が形作られているのがよくわかる。正面の長崎港には豪華客船「Quantum of the Seas」が停泊していた。

旧三菱第2ドックハウス。

造船所のドックで船を修理している間に船員が寝泊まりするために使われた建物で、もともとはドックの近くにあったものをここに移築したらしい。造船所は海の反対側にあるから、持ってくるの結構大変だったんじゃないか。

旧オルト住宅

建物の中には奈良ホテルから寄贈された銀食器一式が展示されていた。説明によると、1908年に旧長崎ホテルが廃業する際、NHL (Nagasaki Hotel Limited) と彫られた食器をイニシャルが同じだからという理由で奈良ホテル (Nara Hotel Limited) が引き取り、100年以上経った2013年になってこのあたりの経緯が判明して寄贈したんだとか。

順路通りに回ると最後に出てくる旧グラバー住宅。

冬の間はこの建物を使ってプロジェクションマッピングをやったりする模様。

www.glover-garden.jp

1時間半ほど見て回ったところであたりもすっかり暗くなり、歩き回って腹も減ったのでちゃんぽんを食べるために思案橋へ。

思案橋ラーメン

福山雅治行きつけの有名な店で、店内にもたくさんのサインが飾ってあった。

で、肝心の味はというと、

まず前提として、店外でもわかるレベルの強烈なとんこつの匂いがするので苦手な人は絶対にやめたほうがいい。また、スープ単体だと味が薄い。「バクダン」のにんにく入りラードを全部溶かしてちょうどいいくらい。事前にインターネットで調べた感じでも評価が分かれていたので万人受けする店でないことはわかっていたが、ここまで合わないとは思わなかった。

期待していたちゃんぽんを外し、かといって別の店で食べなおすほど腹に余裕もないのでそのままホテルに撤収。平日夜だからか出島ワーフの飲食店も閑散としていた。

(後半へ続く) under-rim.hatenablog.com