アンダーリム

バイクで遊んだり遊ばなかったりする

普通二輪教習メモ 3週目

教習に遅刻する夢を見て飛び起きたら朝5時で、自分のメンタルの弱さにドン引きしながら二度寝したら寝すぎて本当に遅刻しそうになった。ギリギリ間に合って3週目。

9時限目

まずは反省から。以前のメモで「総走行距離100,000km超えの車両が乗りづらい」的なことを書いたが、よく見たらCB400SFのオドメーターは小数点以下1桁を含めて6桁しかない。つまり、123,456km(例)だと思っていたのは実際は12,345.6kmだった。自分がヘタクソなのをバイクのせいにしてはいけない。

ウォームアップ走行の後、みきわめということで課題走行(坂道発進,スラローム,一本橋,急制動)とみきわめ用コース(S字,クランク,踏切)の順で何周か走る。前回の教習から1週間空くとやったことを半分くらい忘れているようで、

  • 一本橋で脱輪
  • コース間違えてクランクを素通り
  • 急制動でシフトダウン

などをやらかした。また、前回感覚をつかめなかったクランクは、アクセルとクラッチは動かさずにリアブレーキで速度をあわせていくといくらか安定した気がする。2,3周すると感覚が戻ってきて大きなミスはなくなったが、教習が始まる時に指導員が「できてないなぁと思ったらみきわめは出しませんから」と言っていたこともあってテンションは低いまま終了。

ところが、バイクを片付けて教習原簿を貰いに行ったら「みなさん次からは2段階になります」とのお言葉。原簿にも「みきわめ: 良好」って書いてあることを確認して一気にやる気を取り戻す。ちょろい。

10時限目

ここから2段階。1段階で何となくバイクは動かせるようになったので、交通ルールを守って安全に走りましょうということらしい。

まずは二輪車に多い事故のケーススタディ。対向右折車の影からバイクが飛び出してきたり、前を走る左折車に巻き込まれたり追突したりといったシチュエーションを指導員が実際の車両で再現してくれる。最初は何が起こるのか説明がなかったので、ぶつかりそうになる瞬間はかなりビビった。実際に公道を走っていても対向車の影を原付がすり抜けてきて危ないシーンは何度か見たので、事故にあわないために自衛していかないといけない。

残りの時間は検定に使うコースを周回して練習。みきわめが通ったからか気持ちにすこし余裕があって、走りながらネットや本でみかけたテクニック(?)を試すことができた。なかでも良かったのは「体重はシートではなくステップにかける」というやつで、下半身で重さを支える形になるので自然とニーグリップの体勢になる。一方の上半身は力を抜くことができ、ハンドルやアクセルの操作がしやすくなった。

最後の最後、バイクを戻す時にクラッチを切り遅れてエンストしたところで終了。

3週目総括

バイクの教習に通うようになって、クルマ(特にAT車)の楽さを痛感した。運転中にバランス崩して倒れたりしないし、荷物だってたくさん積める。外が暑ければエアコン、寒ければヒーターをオンにすればいい。

じゃあなんでバイクに、自分の身体+αしか運べない乗り物に厚着して跨るのかと聞かれれば、それはたぶん楽しいからであって、体感しないとわからない趣味の世界なんだろうなぁという気持ちになっている。もちろんクルマの運転が楽しくないという話ではないし、別の領域としてバイクが好きになれるかがポイントかなと。そういう意味では、クルマとバイクを単なる移動手段として比較するのはナンセンスだなと思ったりもした。

エモい文章を書いてしまったので今週はここまで。そういえば筋肉痛になってないので変に力んでるとかも減ってきたんだと思う。

普通二輪教習メモ 2週目

教習所の駐車場が空いてなくて遅刻しそうになったりしながら2週目。

7時限目

一週間ぶりのバイクだが、教習車はCB400SFではなくSilver Wing 400。AT車の特性を学ぶ。

説明を受けた後に走り出してみると、サイズが大きくなった原付という感じの運転感覚。MTと違ってアクセル回してもすぐには加速力が出てこないので、発進や低速域ではリアブレーキを引きずってバランスを取ったりした。高速とかバイパスのような流れの良い道路を巡航していくならラクそうだが、街中には向かないんだろうなという感じだった。あと、CB400SFと比べると30kg近く重いので、押して歩くのが地味にきつい。ぶっちゃけ運転してても楽しくなかったのでスクーターを買うことはないと思う。

第1段階のみきわめで使うコースの下見を兼ねて場内を何周かしたところでこのコマは終了。

8時限目

CB400SFに戻ってみきわめコースの練習。今回の新要素はS字とクランク。

S字はスラロームと同じ感じで走れば大丈夫だったのでいいとして、問題はクランク。「アクセルと半クラッチを維持、リアブレーキで減速しつつ車体を傾けずにハンドルで曲がる」とは言うものの、バランスを崩しがちで足を着いてしまう。リアブレーキを引きずったままハンドルを切りはじめて、エンストしかけた時についクラッチを切ってしまい失速するパターンが多かった。目線も下に行きがちだった気がするし、バイクに自分の行きたいところを伝えられていない感じがした。あと、やってるときはすっかり忘れていたが、クランクは時間の制限がないので一本橋みたいに低速維持しなくてもよかった。

コースを5周ほどしたが、結局クランクの感覚を掴みきれないままタイムアップ。

2週目総括

次のコマで第1段階のみきわめらしいが行ける気がしない。あと、3速だと思ったら4速に入ってたり、停止してコメント聞いた後に1速に入ってるか忘れてガチャガチャすることがあったのでシフトインジケーターが欲しい。

普通二輪教習メモ 1週目

週末しか乗れなくてやったことを忘れそうなので

1時限目

内容
  • スタンドのかけ方外し方、引き起こし
  • 乗車姿勢
  • レバーとペダルの使い方
  • 1速でアクセルを回さずに場内周回
メモ
  • 引き起こしは普通にできた。クラウチングスタートの要領で屈んだ状態から腰を上げ、バイクを押すイメージ。
  • できるだけ前、重心になるエンジンに近いところに座る
  • 手首は手の甲に鏡をつけたら自分の顔が映る感じの角度
  • いま何速に入っているか忘れないように
  • 関節が固くてつま先が上がらない、気を抜くとリアブレーキを踏んでる
  • 地味にエンジンが熱い

2時限目

内容
  • 乗車と降車
  • アクセルを回しつつ2速で場内周回
  • 直線で40km/h出す
メモ
  • 跨る時に後方確認、1速に入れる(右足を下ろす)ときに後方確認、発進するときも後方確認
  • 2速に入れたら半クラッチは不要
  • 用が済んだらレバーから手を離してちゃんとグリップを握る
  • 減速はコーナーに入る前に終わらせる
  • コーナーから出るときに軽くアクセル回すと勝手に起き上がる
  • 雑にアクセルを回すと上半身がついていかないので滑らかに操作する
  • 低速域ではリアブレーキ主体にするとスムーズ
  • 停止直前にシフトダウンしようとすると間に合わないときがあるので、慣れるまでは早めにやってもいいかもしれない

3時限目

内容
  • 乗用車の死角
  • 後退
  • 3速まで使いつつ場内周回
メモ
  • Bピラーの影に原付がいると運転席から見えない
  • 後退するときはハンドルを切りすぎるとバランスが取りづらい
  • リアブレーキ踏んだまま発進しようとしてエンスト x2
  • シフトダウンをミスったり、他の車両がいたりしてテンパると姿勢が崩れがち
  • 脇と膝を閉じて腕の力を抜く

4時限目

内容
メモ
  • ウインカーが必要になったけど原付と同じなので大丈夫
  • 坂道発進でパワーが足りないとき、アクセルだけ回しても進まない。クラッチも気持ち離す。
  • スラロームはもっと練習して感覚を掴まないとなんとも。力んだ拍子にリアブレーキ踏んだりNに入ったりしたのでつま先は上げる。
  • 一本橋はとにかくハンドルを左右に動かしてバランスを取る。速度はリアブレーキで落とすだけ。
  • 急制動はブレーキに意識が行ってクラッチ切り忘れる
  • 複数の操作を同時に行うのが難しい

5時限目

あとで見返した時に殺風景すぎるので箇条書きやめます。

前日に引き続き今日も朝イチから課題走行の練習。総走行距離100,000km超の車両にあたってしまったせいか最初の10分はエンスト連発、走り出しても2速に入らなくて焦ることが何度かあった。途中からはまったくエンストしなくなったので、車以上に暖気が大事なのかもしれない。

(追記: 総走行距離は10,000km超の見間違いでした)

坂道発進はペダルの踏み変えがないから車よりバイクのほうがラク一本橋は焦っていろいろ操作するとバランスを崩すので、アクセルとクラッチは一定にしてリアブレーキで速度を落とす、左右に傾いたらブレーキを離して速度を戻す、という方針でやるといい感じだった。最初の1回以外は落ちてないので、あとは基準タイムまで粘れれば勝ちということにする。急制動も3速40km/hからなら普通に停止できたので大丈夫そう。

今のところ難しそうなのはスラロームで、何度かやっていると目線が下過ぎる点とアクセルオンのタイミングが早い点を指摘された。言われたとおりに目線を上げて気持ちアクセルを遅らせるとバイクがスムーズに曲げられるようになったので、この辺がポイントなんだと思う。あと、アクセルを開けた後にしっかり戻すとバイクが勝手に倒れて曲がってくれるような感じがした。

6時限目

シミュレーターで危険体験をしましょうの回。濡れた路面では制動距離伸びるとか、オーバースピードでカーブに入ると曲がりきれなくて事故るとか、横風に吹かれて対向車に轢かれるとか、カーブ曲がった先でトラックが道を塞いでて突っ込んだりとか、とにかくライダーを事故に合わせるという意思が感じられた。実車とは挙動が違いすぎるので参考程度にしかならない気がする。

1週目総括

早くも規定教習時間(17時間)の1/3を消化してしまった。今のところは順調に進んでいるので、このままストレートで終わらせてしまいたい。今この記事を書いている時点で左腕と背中に筋肉痛が来ているということは余計な力が入っているはずなので、リラックスして操作することが次の目標。実質5時間しか乗ってないけど、200kg近いバイクは筋力でどうにかできるものではなく、適切なレバーをしかるべきタイミングで操作することで機械を操っていく必要があると実感できた。バイク楽しい。

大洗キャンプ場でテント泊チャレンジ

しました。

テント・銀マット・寝袋は手持ちがあったので、まずは「鹿番長のアレ」こと アルミロールテーブル M-3173ヘリノックスチェア(のコピー品)を購入し、実際にキャンプをしてみてさらに必要そうな装備を洗い出そうという計画。

設営

8:30受付開始とのことでそのくらいに到着するよう移動していたところ、バイクで先行したメンバーから「受付開始前に駐車場確保とテント設営してOK」との情報が入りいきなり焦る。案の定筆者の車が到着した頃には炊事場やトイレの近くなど一等地は抑えられてしまっており、ソロテントx3という無駄に場所を取る編成の我々はサイトの端の方を使うこととなった。

撤収する前日からの利用者と入れ替わる形になるのでタイミングを見計らえばいい場所を取れる可能性もあるが、歩いてもそう遠くないのでさっさと静かな場所に設営してしまうのがいいように思う。

テントの設営は

  1. テントを立てる場所に広げる
  2. テントの穴にポールを通す
  3. 気合でテント本体を立ち上げてポールを四隅に固定
  4. ペグダウン
  5. フライシートを設置

の順序で問題なくクリア。心配なら自宅の庭などで立ち上げるところまでやってみて、

  • 設営に必要な面積
  • ポールを通す位置
  • フライシートの固定方法

などを確認しておくといいかもしれない。

海釣り

設営が終わると夕方までやることがないので、金丸釣具店で釣竿を借り防波堤で釣りをして過ごした。もっとも、

  • 工事の影響で駐車スペースが少なく小一時間防波堤の回りをさまよい、
  • やっとの思いで車を止めても防波堤にスペースがなく、
  • 釣り人達の隙間に陣取ったものの筆者を含め全員釣りの経験がほとんどない

という有様でなかなか釣り糸を垂らすことができず、最終的には見かねた隣のおじさんに教えてもらってなんとか釣りの体裁をとるという状態だったのでさしたる結果は出なかった。海水まみれの手でスマホを触るわけにもいかず、写真もなし。

釣果

  • シャコ x2
  • イイダコ(小)
  • イワシ(小) x2
  • 投釣り用の重り
  • プラモのランナー

釣り道具を返却した後、食材と炭などを購入しテントに帰還。

夕食

肉を焼き、酒を飲み、貝を焼き、また肉を焼き、酒を飲む。うまい。

腹が膨れたところで焼き網を撤去し、薪をくべて火柱を立てる。このあたりから「楽しい」「雰囲気が最高」「これは勝ち」などと語彙力の下がった発言が飛び交っていた気がする。

寝る時に寒くてもいいように薄手のダウンジャケットや毛布を持ち込んでいたものの、テンションの高さゆえかむしろ暑いくらいだった。銀マットは偉大である。

つぎのひ

6時前に目が覚めたのでそのまま朝飯を食い、さっさと撤収。

その後は大洗磯前神社にお参りをし、大洗リゾートアウトレット改め大洗シーサイドステーションでお土産を買い、潮騒の湯で風呂と昼飯といういつもの流れ。大洗も6回目だか7回目ともなるとガルパン聖地巡礼要素はほとんど無くなってくる。潮騒の湯にいた猫氏が人に慣れてて可愛かった。

今後欲しいもの

  • アウトドア用バーナーとコッヘル
    • 安定した火力で米が炊きたいときやお湯がほしいときがある
    • 今回は他のメンバーが持っていたので不要だったが、1人で行くなら必須
  • ヘッドライト
    • 箸を使うときには手元、トイレに行くときには足元が明るくないとけっこうつらい
  • タープ
    • 無くても困らないが、せっかくなら食事するエリアにも屋根が欲しい
    • 上からランタンを吊るしてロマンポイントを稼ぎたい
    • 朝露であらゆるものが濡れるのを多少は防げる気がする
  • サブのテーブル
    • スマホなどを置いておく手元のテーブルとは別の、食材や水タンクの置き場所として
    • 持ち込んだ100円のネックピローでは頭の収まりが悪くてダメだった

これ以外にもゴミ袋(足りなかった)や雑巾(朝露対策)を準備する必要がありそうということがわかったので、必要品の洗い出しという目的も達成できた。

まとめ

大洗キャンプ場は立地(徒歩圏内にスーパーとコンビニ)と設備(ウォシュレット有り)の面で初心者にやさしい。場所さえ確保できれば、テント泊や火遊びなどアウトドアの楽しいところだけ体験できる。キャンプはいいぞ。

1年後

足りなかった装備を整えて再び遊びに行った。 under-rim.hatenablog.com

名酒センターで日本酒飲み比べ

秋葉原界隈をふらふらと歩いていたら「←名酒センター 50m」という面白そうな立て看板を発見、店の前まで行ってみたところ店内の冷蔵庫に日本酒の瓶が並んでいるのが見えたので突撃してきた。

店内にはテーブルと立ち飲みのカウンターがあるので、まずは席を確保。冷蔵庫に並ぶ日本酒を物色し、飲みたいものが決まったら瓶ごと席に持ってきて店員に注いでもらって楽しむというシステムになっている。それぞれの瓶には1杯の値段と日本酒度や精米歩合といったデータが書かれたカードが付けられているので、自分の好みにあっていそうか想像しやすい。

今回選んだのは飲んだ順に以下の3本。3杯頼むと飲み比べセットと称して100円引きになる制度があり、テーブルにも最初からグラスが3つ並んでいるのでこれでやっていくのが良いと思われる。肴には燻製卵とアジの干物のなめろうをチョイス。

  • 信州銘醸 / 瀧澤 特別純米
    • 日本酒度-4と甘めで、香りがふわっとしていた(ような気がする)。正直1杯目の時点では違いがよくわかっておらず、「まぁおいしかったですね」くらいの感想しか記憶にない。
  • 出羽桜酒造 / 出羽桜 山廃 ひやおろし
    • 今回の優勝枠。辛口寄りですっきりとした口当たりながら、飲み込むときのアルコール感が少ないのでスイスイと入っていく。水のように飲めるとはこのことか、というわかりを得た。塩気のあるなめろうと組み合わせるとIQがどんどん下がる。
    • 公式によると、"お燗して頂くと更に美味しくなる"らしい。めっちゃ気になる。
  • 金升酒造 / 金升 朱ラベル
    • 「日本酒度: 非公開」の怪しさで選んだ。口に含んだときのパンチ力がかなり高く、これが酒だ!文句あるか!ぐらいの勢いを持って腹に収まっていき、後には果物・ナッツ系の香りが残る。
    • その場でググったところ、醸造の過程で米焼酎を加える柱焼酎という技法を使っているということが判明。というか瓶のラベルにも書いてあったのでちゃんと読みましょう。

3つのグラスとなめろうのローテーションで1時間ほど滞在し、会計は2000円強。安い。一口に日本酒といっても、こうして飲み比べてみるとそれぞれ全く異なる個性があってとても楽しかった。今回は全て冷やだったが、店内には燗を付ける機械もあったのでもう少し寒くなったらまた遊びに行こうと思う。

アメリカ軍のMREを試食する

MRE(エムアールイー)は、アメリカ軍が採用している個包装されたレーション。MREはMeal, Ready-to-Eatの略。(Wikipedia)

「不味い」という言葉とセットで扱われることが多い気がするアレ。試したのはMRE XXXIのメニュー21「レモンペッパーツナ」とメニュー23「チキンペーストパスタ」。なお、アメリカ軍のものにかぎらず、市場に流通しているレーション類はコレクションを目的として販売されており食品としての保証は一切ない。試すときは自己責任。

左端のオレンジと白の袋は堅パンで、MREの内容物ではないが伝統的な戦闘食ということでこちらも開封した。小麦粉と砂糖の素朴な風味で味は悪くないのだが、尋常ではない固さで歯が欠けそうになったので1枚だけ食べて後は持ち帰り。

メニュー23「チキンペーストパスタ」

重量級メニューっぽい名前のほうから開封して、内容物を並べる。

  • チキンペーストパスタ
  • イタリアンブレッド
  • アップルターンオーバー
  • チーズスプレッド
  • 愛国シュガークッキー
  • 炭水化物強化電解質飲料パウダー(グレープ味)
  • インスタントコーヒー、砂糖、クリーム
  • ガム
  • ウェットティッシュ、紙ナプキン、マッチ
  • ヒーター(FRH:Flameless Ration Heater)

ヒーターは化学反応で発熱するタイプで、袋に水を入れてパスタのパックと一緒に紙のスリーブに突っ込んでおくと温かい飯が食えるというもの。レーションの個体によってはこのヒーターがダメになっていることもあるようだ。あと、説明書きはちゃんと読んだほうがよい。

本来は袋の一番上を開封して食品のパウチと水を投入、袋を折り返して密封加熱し、下から開封してパウチを取り出す。ただ、間違って下を切ってしまっても蒸気がダダ漏れになるだけで加熱はできるので何とかなる。水が溢れないよう適当に立てかけて、パスタが温まるまでの間に食べられそうなものから開けていく。

アップルターンオーバー

開けた瞬間から強いシナモンの香り。りんごジャム入りのパンがバッグの底で潰れてましたみたいな見た目だが、食べてみるとアップルパイのような味でうまい。後味が災害備蓄用のパンと同じ感じだったので、保存料の風味をごまかすためにシナモンを効かせているのかもしれない。食べながら「コストコにありそうだなー」とか考えていて、帰宅後調べたら過去に同じ名前の商品があったようだ。というかこの頃コストコに行っていたので多分食べたことがある。

炭水化物強化電解質飲料パウダー(グレープ味)

要は粉末のスポーツドリンクなんだけど、溶かしたときの色が駄菓子でありそうな激しい青。車のウォッシャー液にしか見えない。味は粉ジュースのそれ。不味くはないが食事のお供にはちょっと厳しい。

チキンペーストパスタ + イタリアンブレッド

温まったパウチを開封して紙皿に出す。一口食べてみると胸肉はパサパサ、パスタはほとんど食感がない。食べるのを断念するほどではないが、ドライトマトとバジルの風味が前面に出てくるので一瞬何を食べているのか見失いそうになる。目をつぶって食べたらツナと間違えるかもしれない。冷えるに従ってバジルと謎の後味が落ち着いてくるので、このメニューは温めないほうが美味しく食べられたような気もする。ヒーターとはなんだったのか。

一方のイタリアンブレッドはパンというよりしっとりしたビスケットという感じ。近づくとピザっぽい匂いがするが基本的に薄味で、パスタと一緒に食べるのが前提っぽい。食べごたえがあってかなり腹にたまる。

チーズスプレッド

固形のチーズが苦手なので、開封して匂いをかいだ時点で喫食を断念。写真もなし。同行した友人曰く「チーズを3倍濃縮した味」らしい。

愛国シュガークッキー

自由の女神以外にも「USA」とか「鷲(アメリカ国鳥)」とかいろいろ入ってて楽しかった。クッキーの味も良く、今回食べた中では一番の当たり。

その他
  • コーヒーは普通のインスタント。
  • ガムは噛んだ瞬間に後悔するレベルの強烈なシナモン味が広がる上にすぐ味がなくなる。日本のガムの優秀さを感じることができる。
  • 紙ナプキンとマッチは使用せず。

メニュー21「レモンペッパーツナ」

引き続きさっぱりしてそうなメニューを開封し内容物をチェック。

  • トルティーヤ(プレーン)
  • レモンペッパーツナ
  • 無脂肪マヨネーズ
  • ベイクドスナッククラッカー(チェダー)
  • マーブルパウンドケーキ
  • ハラペーニョカシュー
  • ストロベリーバナナシェイクパウダー
  • インスタントコーヒー、砂糖、クリーム
  • ガム
  • ウェットティッシュ、紙ナプキン、マッチ

こちらのメニューにはヒーターが入っていなかった。ヒーターはコーヒーのお湯を作るときにも使うはずだが、このメニューを食べるときはアイスコーヒーで我慢しろということなのだろうか。

中身を全部出して並べてみたところ。全体的に食事というより酒のつまみっぽさがある。

トルティーヤ(プレーン) + レモンペッパーツナ + 無脂肪マヨネーズ

4つ折りのトルティーヤを開き、ツナとマヨを載せて食べる。文字に起こすと美味そうなのに実際はそうでもない。トルティーヤは何の味もついておらず、ツナもレモンの酸味が強くて旨味が感じられない。マヨネーズを足したところで無脂肪タイプでは大した変化も起こらず、ただただサッパリした味の何かを食べ続けるしかない。パッケージからわかるようにツナは市販品(もしくはその同等品)のようだが、個人的にはスーパーでこのツナを買ってしまったら後悔する。

ベイクドスナッククラッカー(チェダー)

チェダーという表記で逃げかけたが、チーズの味はしない。正確にはチーズ味のお菓子からチーズの匂いだけ抜いて塩味が残ったような味がする。ただ、クラッカーの油がけっこう強いので食べ続けているとたぶん飽きる。ツナと油の配分を逆にしたらもっとマシになるんじゃないか。

マーブルパウンドケーキ

普通のパウンドケーキ。ただしここで言う「普通」は「(海外製のお菓子としては)普通」ということなので、パサパサだったり独特の風味があったりする。特に珍しい材料が入っているわけでもないのにどうして日本のお菓子とこんなに味が違うのかと思うが、むかし香港土産で貰ったケーキも似たような味だったのでこっちが世界標準なのかもしれない。

ハラペーニョカシュー

辛い。酒のつまみ。

ストロベリーバナナシェイクパウダー

パックに水を入れて密封しシェイクするとピンク色のドロッとした液体が出来上がる。味は「ストロベリーバナナシェイク」という感じで、最初の一口ではイケる気がしても時間が立つにつれてどんどんつらくなってくる。ぬるくて泡立った液体という点がかなりマイナスなので、よく冷えた水で作ればいいかもしれない。

その他
  • コーヒーなどはメニュー23と同じっぽいので開封せず。

総評

全体的に「不味くはない」というレベルの物が多く、これを食べ続けるのはかなりつらい。ただ、個人の好き嫌いを別にすれば食べられないというものはなかったので、改良によって「Meal, Rejected by Everybody」などと呼ばれていた時代のものからは進化しているのは間違いなさそう。別の国のレーションも食べてみたい。

飯縄山とハヤシメシ

「山の上で飯を食べたら楽しそう」的な話をしていたところ、盆の帰省に合わせて地元の山に登りませんかというお誘いが来たので行ってきた。

ルート

今回登ったのは北信五岳のひとつ、飯縄山。標高1,917mと初心者にはちょうどいいくらい感じの山で、筆者も含めこの辺の人間は小中学校のころに登ったことが多いと思う。 山頂へのルートは南登山道と西登山道の2つがメジャーなようで、せっかくなら違う道を歩きたいと思い南側から登って西側へ降りる計画とした。コースタイムは上りが約3時間、下りが2時間半程度。登山地図を見ると隣の霊仙寺山(1,875m)へ縦走する道や山の反対側へ抜ける道もある模様。

(当日は山の全景を撮るタイミングがなかったので、後日山の東側から撮影)

上り

8:00 飯縄山西側 公共駐車場

同行する友人と長野市内で合流し、戸隠神告げ温泉近くの公共駐車場に車を停める。ここで装備を整えたあと戸隠中社まで徒歩で移動し、路線バスで南登山道の入り口まで向かうプラン。 この日は朝から曇っていたのだが、「涼しくていいのでは」とか調子に乗った発言が天に届いてしまったのか現地に着いた頃から雨が降り始めて二人とも真顔のままバスに乗る。 雨雲レーダーにも映っておらず、ピンポイントで降られていたらしい。

9:00 一の鳥居苑地駐車場

20分ほどバスに揺られて南登山道側の駐車場に到着。ここから20分ほど歩いたところが登山道の入口なので、虫除けのスプレーを吹いたり、クマに襲撃されないように鈴をつけたり、足元のノイチゴの写真を撮ったりしながらトレッキング気分で進む。雨も止んで多少余裕を取り戻す。

9:30 南登山道口

ここから先は登山の装備が必要です」というシンプルながらパワーのある文言が良い。

登山道には合わせて13の石仏が置かれていて、この入口から少し行ったとこに1つめがある。 この石仏は置かれている感覚が絶妙で、登るのがちょっとしんどくなってきたかな?と思ったタイミングで少し先を見回すとだいたい石仏が見える感じ。 手を合わせるために立ち止まりながら歩いていくと休憩のタイミングを逃すことがなくて良さそう。

10:30 雨、襲来

再び真顔タイム。ここまでも時折パラパラと降っていたのが、標高1,500mを越えたあたりで本格的に降り出してしまいレインウェアを着用。 雨粒で濡れることはなくなったものの、雨の湿気と自分の発汗がウェアの透湿能力を超えたのかとても蒸し暑く感じられた。 霧のせいで風景も全く見えず、「虚無」「闇」といった諦めワードが次々に飛び出す時間帯に。

12:00 登山道合流点

森林限界(標高1,700mくらい?)を越えてしばらくすると西登山道との合流点。 写真の左側から登ってきて後ろ方向の山頂に向かい、折り返してきて右側へ降りていく。 雨は止んだものの相変わらず周囲は真っ白で何も見えず、虚無の中で飯を食うことを覚悟して最後の100mを登っていく。 山が嫌いになりそう。

12:30 山頂

青空が見える!いやー山っていいですね!

虫くん迫真の映り込み

昼飯

手のひら返しが済んだところで本題の昼飯タイム。友人がバーナーとコッヘルを持ち込んでいたので、お湯をもらってハヤシメシにIN。美味い。 軽くて持ち運びの負担が少なく、ラーメンと違いスープが残って処理に困るということもないので登山メシを試すにはちょうどいいと思う。

隣ではラ王(味噌)を作ってて楽しそう。

食後のコーヒーまで含めて1時間ほど滞在し、微妙に天候が怪しくなってきたところで撤収。

下り

登りのときにスルーした飯縄神社の奥宮に参拝しつつ、

16:00 西登山道入口

無事下山完了。

そのまま戸隠神告げ温泉に突撃し、そばを食べて風呂に入って終了。

まとめ

思いつきで行ったわりにはかなり楽しく、途中雨に降られたことでまともなレインウェアの必要性を体感することもできた。 ただ、登山が楽しいのか外で飯を食うのか楽しいのかと言われると後者な気もしており、今度は適当なキャンプ場で飯を作ってみようと思っている。